【2024/3/25】売買戦略

トリドリ(9337)

決算発表後の急騰から全戻しとなったが、ここから反発することがよくあるパターンであるため、3/21の高値(2,863円)を超えてきたら試し玉を入れてみる。

※下落日に出来高が高い傾向になっているため失敗する確率はそれなりにあるか

 

INFORICH(9338)

オーストラリアのモバイルバッテリーシェアリング事業者であるEzycharge社の発行株式のうち51%を取得すると発表。これにより海外事業の更なる拡大を見込んだ買いが集まり、金曜日はストップ高となった。

ただ、このまますんなり上に行くとは思えないため、プールバックを待つことにする。

 

トリドリ(9337)

toridori baseが2022年12月期4Qから販売代理店を活用したことにより急成長。

代理店費用が増加しているが、顧客利用継続を促すため、契約から4~6か月目に費用化される金額が大きく設定されているため。前期2Qで獲得した多くの顧客が4~6か月目に差し掛かっているため、4Qでは大きく増加している。

toridori baseの収益モデルは上記の通り。

平均契約期間は7か月であるため、ストックビジネスとは言えない。

KPIは顧客数と顧客当たりの四半期売上総利益

顧客数

IT補助金の対象(2年間半額で利用可能)⇒前期4Qから実績があるが、まだ大規模な獲得には至らず。周知を強化予定。

大手ECモールとの提携(「直販」比率UP )⇒「大手ECモールと提携予定。継続してテストマーケ実施中」

※TAMは118万社と会社発表

楽天市場5.6万、amazon16万、paypayモール120万(店舗数)なので、paypayモールが対象?

顧客単価

代理店経由の店舗顧客につき、割引廃止(月額4→5万へ)

toridori likesとのクロスセル加速(likesも23.12に月額6→9万円に値上げ)

※導入実績は250社。

 

業績予想

toridori baseのみ対象とし、他のサービスは一旦ゼロとする。

月額単価は以下の通り。
代理店経由(店舗):4万、代理店経由(通販):6万
直販(店舗):5万、直販(通販):6万

代理店経由と直販の割合を8:2と仮定。

代理店経由はほぼ店舗になることから、店舗:通販を9:1と仮定。

直販も店舗が多いとのことなので、店舗6:通販4と仮定。

月額単価平均値=0.8×0.9×4万円+0.8×0.1×6万円+0.2×0.6×5万円+0.2×0.4×6万円

       =4.44万円

toridori baseの4Q売上総利益は589百万円、顧客数は5,875社。

月額単価は4.44万円×3か月の13.32万円であることから、顧客当たり四半期粗利10.04万円のため、途中解約や契約が少なからずあることになる。

仮に代理店経由(店舗)が4万円から5万円に値上げすると、月額単価は5.16万円となり、売上高は16%上昇することになる。

toridori baseは64.3%を占めているため、これだけでも全体の売上高が約10%上がることになる。

仮に顧客数の上昇率をQoQで5%とし、顧客当たりの売上総利益を代理店店舗の割引撤廃による効果16%をFY24、FY25,26はYoY2%上昇とすると、

FY26の売上総利益は47.6億円になる。

営業利益率は巡行速度でいけば15~30%。成長投資して10~15%程度とのCFO発言があったことから、15%とすると営業利益は7.14億円になる。

    顧客数 上昇率 顧客あたり
売上総利益
上昇率 売上総利益
(百万円)
通期
FY23 4Q 5,875   100,403   589.9  
FY24 1Q 6,169 5% 116,467 16% 718.5  
2Q 6,477 5% 116,467   754.4  
3Q 6,801 5% 116,467   792.1  
4Q 7,141 5% 116,467   831.7 3,096.6
FY25 1Q 7,498 5% 118,797 2% 890.8  
2Q 7,873 5% 118,797   935.3  
3Q 8,267 5% 118,797   982.1  
4Q 8,680 5% 118,797   1,031.2 3,839.3
FY26 1Q 9,114 5% 121,173 2% 1,104.4  
2Q 9,570 5% 121172.77   1,159.6  
3Q 10,048 5% 121172.77   1,217.6  
4Q 10,551 5% 121172.77   1,278.5 4,760.0

 

目標株価

競合の営業利益倍率

エニマインド→48.3
トレンダーズ→7.8
サイバーバズ→20.4

3/18現在の当社の営業利益倍率は20.4倍。成長を考慮してもPER30倍水準は決して高くないと思料。

目標株価:20.4倍×7.14億円=時価総額145.7億円(株価4,704円)

              ※上値余地は約59%

 

確認ポイント

  • 代理店を経由した顧客数は今後も増加するか。手数料を下げたら減少するのではないか。
  • 顧客当たりの四半期売上総利益は今後も増加するか。またその根拠はなにか。

 

今後の戦略

本日(3/18)は重要なサポートライン及び50日移動平均線の反発を確認。

但し、グロース市場が2.46%も上昇していることから、少し物足りなさがある。

もう少し様子を見たいところ。

 

グリーンズ(6547)

[事業内容]

老朽店舗の多い「オリジナルブランド」は縮小傾向、一方米国のホテルブランド「コンフォート」を日本展開する「チョイスブランド」は拡大傾向。

オリジナルブランド:チョイスブランド=1:4 ※約8割がチョイスブランド

売上高はさらに顕著でチョイスブランドが約84%を占める。

近畿エリアに強みがある。2025年の大阪万博は業績に寄与すると考えられる。

<EXPO 2025 大阪・関西万博>

2025年4月13日(日) – 10月13日(月)184日間

大阪 夢洲(ゆめしま)

今期は売上高、営業利益ともに過去最高予想となる。

PERは7.6倍と低いように見えるが、コロナ禍赤字の税効果の影響であることから、法人税率33%とすると純利益は2,948百万円になり、EPSは当期純利益(29.48億円)÷発行済株式数(13,878,263)=212.4円となる。

これより実質のPERは約11.4倍になる。

PER=株価(2,420円)÷EPS(212.4円)=11.39

 

*1

チサンインのロードサイド型ホテル22物件を、オペレーターチェンジで24年7月から運営開始。

これまでのターミナルや繁華街中心の出店とは違う幹線道路沿いでの新展開。

オーナーの星野リゾートREITから賃借。中計はレジャー向け強化の方針だったので、ロードサイド型の展開は折り込まれていなかった。

星野リゾートから話が来て乗った(社長談)とのこと。

当社負担は人件費・採用費・広告宣伝費・備品等で大きなコストがかからず、改装された22店舗がグループイン。6月決算のためFY25業績にフルで寄与する。(直近の部屋数は14,647室のため、約15%増加することになる)

 

ベンチマークにしている同業他社は?
⇒上場企業では、藤田観光共立メンテナンスなどは参考にしている。

3/16現在では共立メンテがPER29.3倍、藤田観光がPER15.6倍となる。

成長性等を鑑みても両社に劣っているとは思えず、PER15倍で評価しても問題ないと考える。

3/18発売予定の四季報(オンラインは先行して更新される)では、FY24の経常利益予想51億円と会社予想より7億円高い。市場関係者もおそらくこれぐらいの数値を期待していると考える。

FY25は既存ホテルはFY24同等とし、売上高が星野リゾートREIT分の15%増、経常利益率12.6%とすると、FY25予想は以下になる。

FY25 売上高:46,575百万円、経常利益:5,868百万円、純利益:3,931百万円

上記よりEPSは283.25円、PER15倍とすると、目標株価は4,248円になる

[日足]

金曜日に新高値を取ってきており好調である。

過去の傾向からも50日移動平均線が効く銘柄になるため、タッチするまでは待つことにする。

[週足]

22年9月から上昇している。今はベース4にいると思われ、そろそろ危険区域か。

急激に上昇しない限りはまだ上はあると思うが、ベース5,6になったら注意が必要。

 

*1:ビックチェンジ

ブレインパッド(3655)

2023年7月に新社長就任後、営業利益率が改善。

中期経営計画を発表し高収益体制を目指す。

また、生成AI関連の商談数が増加(2Qは1Qと比較し倍増)。

今後も成長するかが焦点となる。

 

事業内容はフロー型ビジネスモデルの「プロフェッショナルサービス事業」とストック型の「プロダクト事業」になる」。

 

プロフェッショナルサービス事業

売上高:67.4億円、営業利益:23.5億円(利益率34.8%)※2023年6月期

データ分析、システム開発を含むコンサルティングなどのデータ活用支援事業。

データサイエンティスト200名、ビジネスコンサルタント50名、エンジニア100名以上。

 

プロダクト事業

売上高:30.6億円、営業利益:4.4億円(利益率14.5%)※2023年6月期

自社製、他社製品の提供を通じて、顧客企業のデータ活用支援を行うSaaS事業。

月額課金によるストック型ビジネスモデル。

 

[総括]

ストック型のプロダクト事業の利益率が低く成長率もイマイチ。

これよりプロフェッショナルサービス事業の成長率にかかっているわけだが、

データサイエンティスト/ビジネスコンサルタント/エンジニアをいかに増やせるかが

ポイントになってくる。

1Qから2Qの従業員数は減少しており、当期は体制変更もあったことから離職率は増加傾向にあると発言があった模様。これより一旦見送りとする。

株価は好調。現在調整中となるが、50日移動平均線が近づいており、直近で2回反発を確認できていることから、チャート的にはチャンスとなる。

 

【2024-03-15】ウィッチ銘柄

アイビス(9343)

目標株価:4,450円

もう一段下に行くような気がする。その時がチャンスか。

[日足]

[週足]

すでに上場来高値を更新したが、カップの右側を形成しているようにも見える。

 

フォーラムエンジニアリング(7088)

目標株価:825~1,547円

50日移動平均線が近づいてきた。過去に2回サポートされているため、今回も同様になるか。

[日足]

[週足]

まだベース3なので問題なし。

 

ファーストアカウンティング(5588)

5年後に売上高100億円、営業利益率10%を目標としている。

5年後はちょっと長いため、3年後がどうなるかを考える必要がある。

サブスクリプション型課金のストック比率93%、チャーンレート1.3%、売上高成長率QoQ約+10%

仮に売上高がQoQで8%増とし営業利益率10%とすると、3年後のFY26営業利益予想は3.2億円になる。売上高をもう少し強気に+10%とすると、3.88億円。営業利益率を15%とすると6.24億円になる。

[売上高+8%、営業利益率10%]

[売上高+10%、営業利益率10%]

[売上高+10%、営業利益率15%]

現在のPERは37.2倍だが税効果があるため、実質は100倍以上となり高水準となる。

情報通信業の平均PERは、プライム26.3倍、スタンダード20.6倍、グロース76.1倍になるが、コンサバに20倍を採用することにする。

 

[目標株価] 

(弱気)営業利益3.2億円×営業利益倍率13.3倍(PER20/1.5)=時価総額42.6億円

(中立)営業利益3.88億円×営業利益倍率13.3倍(PER20/1.5)=時価総額51.7億円

(強気)営業利益6.24億円×営業利益倍率13.3倍(PER20/1.5)=時価総額83.2億円

3/14現在の株価は3,090円(時価総額163億円)のため、かなり割高となり、

目標株価が下回る結果となった。

 

これより見送りとなる。

アイデミー(5577)

2Q(9-11)に営業利益率が向上。

 

AI/DXソリューションの売上高が増加したようだが、広告宣伝費が前期の196百万円から112百万円に84百万円減少している。

営業利益の77百万円増加していることから、広告宣伝費が前期比同等であれば変わらなかったのでは?

見逃している観点があるかもしれないが、チャートもステージ1であることから見送りとする。