toridori baseが2022年12月期4Qから販売代理店を活用したことにより急成長。
代理店費用が増加しているが、顧客利用継続を促すため、契約から4~6か月目に費用化される金額が大きく設定されているため。前期2Qで獲得した多くの顧客が4~6か月目に差し掛かっているため、4Qでは大きく増加している。
toridori baseの収益モデルは上記の通り。
平均契約期間は7か月であるため、ストックビジネスとは言えない。
KPIは顧客数と顧客当たりの四半期売上総利益。
顧客数
IT補助金の対象(2年間半額で利用可能)⇒前期4Qから実績があるが、まだ大規模な獲得には至らず。周知を強化予定。
大手ECモールとの提携(「直販」比率UP )⇒「大手ECモールと提携予定。継続してテストマーケ実施中」
※TAMは118万社と会社発表
楽天市場5.6万、amazon16万、paypayモール120万(店舗数)なので、paypayモールが対象?
顧客単価
代理店経由の店舗顧客につき、割引廃止(月額4→5万へ)
toridori likesとのクロスセル加速(likesも23.12に月額6→9万円に値上げ)
※導入実績は250社。
業績予想
toridori baseのみ対象とし、他のサービスは一旦ゼロとする。
月額単価は以下の通り。
代理店経由(店舗):4万、代理店経由(通販):6万
直販(店舗):5万、直販(通販):6万
代理店経由と直販の割合を8:2と仮定。
代理店経由はほぼ店舗になることから、店舗:通販を9:1と仮定。
直販も店舗が多いとのことなので、店舗6:通販4と仮定。
月額単価平均値=0.8×0.9×4万円+0.8×0.1×6万円+0.2×0.6×5万円+0.2×0.4×6万円
=4.44万円
toridori baseの4Q売上総利益は589百万円、顧客数は5,875社。
月額単価は4.44万円×3か月の13.32万円であることから、顧客当たり四半期粗利10.04万円のため、途中解約や契約が少なからずあることになる。
仮に代理店経由(店舗)が4万円から5万円に値上げすると、月額単価は5.16万円となり、売上高は16%上昇することになる。
toridori baseは64.3%を占めているため、これだけでも全体の売上高が約10%上がることになる。
仮に顧客数の上昇率をQoQで5%とし、顧客当たりの売上総利益を代理店店舗の割引撤廃による効果16%をFY24、FY25,26はYoY2%上昇とすると、
FY26の売上総利益は47.6億円になる。
営業利益率は巡行速度でいけば15~30%。成長投資して10~15%程度とのCFO発言があったことから、15%とすると営業利益は7.14億円になる。
顧客数 | 上昇率 | 顧客あたり 売上総利益 |
上昇率 | 売上総利益 (百万円) |
通期 | ||
FY23 | 4Q | 5,875 | 100,403 | 589.9 | |||
FY24 | 1Q | 6,169 | 5% | 116,467 | 16% | 718.5 | |
2Q | 6,477 | 5% | 116,467 | 754.4 | |||
3Q | 6,801 | 5% | 116,467 | 792.1 | |||
4Q | 7,141 | 5% | 116,467 | 831.7 | 3,096.6 | ||
FY25 | 1Q | 7,498 | 5% | 118,797 | 2% | 890.8 | |
2Q | 7,873 | 5% | 118,797 | 935.3 | |||
3Q | 8,267 | 5% | 118,797 | 982.1 | |||
4Q | 8,680 | 5% | 118,797 | 1,031.2 | 3,839.3 | ||
FY26 | 1Q | 9,114 | 5% | 121,173 | 2% | 1,104.4 | |
2Q | 9,570 | 5% | 121172.77 | 1,159.6 | |||
3Q | 10,048 | 5% | 121172.77 | 1,217.6 | |||
4Q | 10,551 | 5% | 121172.77 | 1,278.5 | 4,760.0 |
目標株価
競合の営業利益倍率
エニマインド→48.3
トレンダーズ→7.8
サイバーバズ→20.4
3/18現在の当社の営業利益倍率は20.4倍。成長を考慮してもPER30倍水準は決して高くないと思料。
目標株価:20.4倍×7.14億円=時価総額145.7億円(株価4,704円)
※上値余地は約59%
確認ポイント
- 代理店を経由した顧客数は今後も増加するか。手数料を下げたら減少するのではないか。
- 顧客当たりの四半期売上総利益は今後も増加するか。またその根拠はなにか。
今後の戦略
本日(3/18)は重要なサポートライン及び50日移動平均線の反発を確認。
但し、グロース市場が2.46%も上昇していることから、少し物足りなさがある。
もう少し様子を見たいところ。