アイビス(9343)

アイビス(9343)

今期の営業利益は前期2.2倍を予想しているが、投資フェーズが一段落したことにより広告宣伝費を削減(FY23 956百万円⇒FY24 450百万円)したためで、売上高はたったの5.2%増予想となる。

これが会社予想通りの業績となると失望により売られることになるだろう。

現状はアプリ広告に頼っている(全体の約75%)が、横ばいとなる予想であることからキーになるのはサブスクの契約数か。

月額300円だから、4Qの119千件がFY24 1Qも継続すると、サブスクの売上高は107,100,000円(約1億円)になる。サブスクは利益率も高いと考えられ、契約数の増加は当社にとって重要なKPIになる。

2023年12月のMAUが3627万人であることからサブスクの割合はたったの0.3%であり、伸びしろはかなりありそう。

3Qから4Qの増加率は25%。さすがにこれを3年間維持することはできないと思うが、仮にQ毎に10%とすると、3年後には373千件(下記参照)となり、売上高は年間13.44億円になる。

FY23 4Q 119
FY24 1Q 131
  2Q 144
  3Q 158
  4Q 174
FY25 1Q 192
  2Q 211
  3Q 232
  4Q 255
FY26 1Q 281
  2Q 309
  3Q 340
  4Q 373

アプリ広告の売上高をコンサバに1,500百万円、売り切り型を200百万円、ソリューションセグメントを1,800百万円、営業利益率を25%とすると、売上高の合計は48.44億円になり、営業利益は12.11億円になる。

PERは同業のセルシスを20倍としたことから、この数値を使用する。

目標株価:12.11×13.33(PER20倍を営業利益倍率に換算)

     =時価総額161.5億円(株価4,450円

      ※3/12株価は2,949円のため、上値余地は約+51%になる。

 

2,9000円で踏ん張るかもしれないが、2,500円まで下げる可能性もあるため、一旦様子見とする。