【2024/7/6】気になる銘柄

ダイドーリミテッド(3205)

概要:アパレル中堅。「ニューヨーカー」ブランドが主力。収益柱は不動産賃貸。中国積極展開。
7/4大引け後に配当修正を発表。25年3月期の期末一括配当を従来計画の5円⇨100円に大幅増額修正した。加えて最大50億円の自社株買いを公表しており、詳細が決まり次第速やかに開示するとした。これにより、翌日(7/5)はストップ高(1,095円 +25.87%)。ただこれでも配当利回りは9.13%であることから、まだチャンスはある。

ただ、FY25の純利益予想は3千万円なので、配当金を支払うことができるのかが不安材料になる。これよりBS(貸借対照表)を確認することにする。
自己資本比率は33.7%。30%は超えているが決して高い数字ではない。

現金及び預金は53億円。これで自社株買いや配当金支払いができるのか・・。

建物及び構築物の純額は98億円。これを加えると約150億円が実質の純資産と考えて良いか。
負債は短期借入金が65億円、長期借入金が58億円。現金よりも大きい金額になる。
上記より継続性はないと評価するが、Yahooファイナンス配当利回りランキングでは当社がダントツのトップで、2位がファーストブラザーズ5.58%であることから、6%までは買われると推測する。
6%時の株価は1,666円。ここまでは買っても良いと考える。
7/5の出来高は150万株とストップ高になることが想定されたため仕込んでいなかったが、一時1,070円まで下げたときがあった。PTSで気づけていたので、諦めずに成行でINしておけばよかったと反省。現時点のPTSは1313円。これでも7.6%であることからまだ安い。月曜日は成行でINして良いと考える。

 

アインホールディングス(9627)

7/3大引け後にFrancfranc子会社化を発表。ところが翌日以降の株価は大幅な下落となった。7/3のPTSが大幅高になっていたため気付いてはいたが、マイナスポイントが多いように見受けられたためINしなかった。結果的に今回は自身の見解が正しかったことになる。

Francfrancの業績は上記の通り。増収減益であることから販管費に押されて利益率が下がっていると推察する。
純資産は75億円であるため、買収金額がこれより大きいとのれんが発生することになる。

買収金額は約500億円。これより、のれんは425億円となる。
有報よりのれん焼却期間は20年であることから、1年間の償却額は約21億円になる。

FrancfrancのFY23の純利益は11億円。FY21は23億円であったが減少傾向にあり、今後の成長性はわからないがこれだけを見ると厳しいように感じる。おそらく個人投資家Francfrancの子会社化はポジティブであると判断したことからPTSは上がっていたが、機関投資家はネガティブと判断したのだと思われる。これより自身の見解が正しいことが証明されたよい実例となった。